【AVIREX】B-2 Original Mesh Jacket 80s

今回は“ヤバい”ですよ。

早速、そのヤバさの詳細を説明していきましょう。

このアイテムは、1934年に登場した米陸軍航空隊の爆撃機搭乗員たち向けのムートン製のボマージャケット『B-3』の前身である『B-2』では無く、AVIREX社による完全オリジナルプロダクトになります。

また、レザーでは無く、機動性向上のためにナイロン仕様に変更した名作『Type MA-1』を採用。中綿を入れることで防寒性も担保した実用性に長けたモデルとなっています。

こ・こ・で！！！

初見の皆様もお気付きのはず。表1面にあしらわれたメッシュ、一体どのような意図が隠れているのでしょうか...。

AVIREX社からは考え難いですが、“装飾”を重視したのでないか？と私は睨んでいます。

というのも、機動性や利便性という観点から説明するには、余りにも矛盾している点が多過ぎるからなんですねぇ。その矛盾は大きく分けて3つ！


「①MA-1最大の特徴である、実用性向上の為の無駄を究極に削ぎ落としたデザインとの矛盾」

「② ベストの表面化によって敵に所持アイテムがバレてしまう、戦略的優位性に関する矛盾」

「③防寒性向上のための中綿やキルティングを相殺させる、メッシュ素材を使用する矛盾」



AVIREX社は第二次世界大戦で勝利をもぎ取ったアメリカのスピリッツに経緯を示し、当時の忠実なミリタリーウェアを再現する色の強いブランドです。

そのため、多少のアレンジはあれども、名作のジャケットと同名かつ、ここまでエッジを効かせたオリジナルアイテムの開発はあまり拝見したことがありません。完全に珍品です。


ここまで色々と述べさせて頂きましたが、最後にパーツや年代の詳細を述べて結びと致します。

ジップはSCOVILL社のものを採用、80年代のアイテムとなっています。また、フロントはジッパーとボタンの二重構造となっており、階級章は特別ありません。

余談ですが、このアイテムは当時の上野商会でも取扱があったそうです。かなり強気なセレクトで面白いですよね。

さて、私が説明するには役不足なアイテムでしたが、皆さんの興味を少しでも引き出すことが出来たのではないのかな？と感じています。

巡り合わせは運命です、お気に召された方は是非。

商品の情報