John Lobb Paris Bespoke Colombo ジョンロブ

パリロブのビスポークです。
パリのモガドール通りにあるジョンロブのアトリエにてビスポークされた逸品。パリロブビスポーク特有の筆記体ロゴが洒落てます。
モデルはコロンボに似たビスポークモデル。Delanoのようにビスポークが先かはわかりませんが、既成靴のラインには無いサイドの飾り縫いが特徴です。つまり本品はブルックスがオールデンに別注したタッセルローファーを参照していると考えられ、パリのフィルターを通したアメリカ靴と捉えることができます。これは青山のレショップなどが提案している感覚にも通ずることで何周も回ってちょうど今の気分に合致するかと。

木型についてはデラーノがどこまでもエレガントなのに対し、ロンドンロブの無骨さとまでは言いませんが玄人向けなシブい顔。大人の色気ですね。

モデル : Bespoke Model as Colombo
カラー : brown
サイズ : UK8相当 (26.5〜27cmくらいの方に良いかと)
全長 : 28.2cm
最大幅 : 9.8cm
ヒール : 3.2cm
付属品 : なし
made in Paris

パリロブのビスポークは例えばフィリップなど既存のラストをベースにして調整していくことが多いらしく、本品も癖のない形となっております。左右に差も見られません。
状態は小傷や多少のソールの減り、履きジワの端に僅かなクラック、飾り縫いの通し穴がある物の宿命である履き口のダメージ(ライニング部分にダメージはありません)、ソールの腹の部分のヒドゥンチャネルの被せの浮きがあります。オーダーされたのは90年代末との事ですので年代を考えても中々良い状態かと。オーダー主の素性は明かしてもらえませんでしたが「もちろん私たちとは違う世界のエスタブリッシュメント」だそうです。エルメスの庇護のもと「最高の素材」と「最高の技術」で作られる世界最高峰の靴な訳ですが、もちろんオーダー価格も最高峰でしてロンドンロブよりさらに高額な160万円〜(2022年)という一般人にはまず手が出せない金額となっています。
2000年代を過ぎてくると洋服や革靴のような文化的な製品は質が下がったとはよく言われることで、ユーロ導入で急速にグローバル化する前の古き良き大陸ヨーロッパの匂ひ香る逸品をぜひ体感してください。

出品しているDelanoと同一オーダー主のもの。

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