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【単行本】快楽の動詞 山田詠美
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快楽の動詞 山田詠美 福武書店
知性とセックスは両立するのか？ブンタイって一体何なんだろう？なぜ女は「いく」「死ぬ」なんて口走るのか？奔放きわまる文章と、繊細緻密な思考によって日本語と日本ブンガクの現状を笑いのめす。はたして小説は肉体の快楽にどこまで迫れるか。深遠かつ軽妙、そして抱腹絶倒のクリティーク小説集。
レビュー(ヴェネツィア さん)
文体はエッセイのようでもあり、ある種の批評のようでもあり、はたまたこれは小説なのだといわれれば、そのようでもある。裏カヴァーの紹介文では、これを「クリティーク小説」と名付けているが、まあそのようなもの。巻頭の「快楽の動詞」は、いわば理論篇。女性がエクスタシーを伝える時の「いく」と「死ぬ」の分析的考察。ちなみに、澁澤龍彦訳の『Ｏ嬢の物語』などでは、これを「気をやる」と表現しているのだが。そして、応用問題篇が、後段の「ベッドの創作」。ポルノグラフィー考である。そして、抱腹絶倒篇として「逆説がお好み」がある。
カバーにヨゴレ、本体、天地小口、とびらにわずかなヨゴレがありますが、本文はきれいな状態です。
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